新興国株式のインデックスファンドについて確認してみる_2018年11月
- 2018.11.17
- インデックス投資
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インデックスファンドについて、先進国株式→先進国債券→先進国REITと書いて来ましたので、今日からは新興国シリーズです。
まずは新興国株式から書いてみようと思います。
新興国株式のインデックスファンドとは
先進国株式のインデックスファンドとは、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すファンドです。
最近は、MSCIエマージング・マーケット・インデックス以外にも、FTSE エマージング・インデックスやFTSE RAFI エマージング・インデックスなどに連動する低コストのインデックスファンドも出てきています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスとは
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、新興国の株式を対象とする株価指数として最も代表的なものです。米国のMSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出しています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、MSCI社が新興国と認定する24ヶ国の大型株と中型株730銘柄で構成されており、全世界の株式市場の時価総額の10%をカバーしています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス構成国
ブラジル、チリ、中国、コロンビア、チェコ、エジプト、ギリシャ、ハンガリー、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、パキスタン、ペルー、フィリピン、ポーランド、ロシア、カタール、南アフリカ、台湾、タイ、トルコ、UAE
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、上記24ヶ国もの株式によって構成されていますが、国別の比率では中国が全体の約33%を占めています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス国別比率
中国 32.72%
インド 8.61%
ブラジル 5.83%
ロシア 3.53%
他 49.32%
FTSE エマージング・インデックス、FTSE RAFI エマージング・インデックスとは
FTSEエマージング・インデックスとFTSE RAFIエマージング・インデックスは、FTSE社が算出している新興国株式指数です。
FTSEエマージング・インデックスは、新興国21ヶ国の株式953銘柄で構成されており、MSCIエマージング・マーケット・インデックスと比べ、国数は3ヶ国少ないですが、株式は200銘柄以上も多く組み込まれています。
大きな違いは、FTSEエマージング・インデックスには韓国が含まれていないことと小型株を含んでいることです。
FTSE RAFIエマージング・インデックスは、FTSE社の流動性基準、時価総額基準、浮動株調整をクリアーした新興国の上場株式の中から、4つのファンダメンタル指標(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目し、リサーチ・アフィリエイツ社独自のインデックス構成手法により、銘柄の選定およびウェイト付けを行う指数らしいです。これは正直良く分からないので、私の場合は投資対象外です。
新興国株式インデックスファンドの比較とおすすめ
インデックスファンドを選ぶ基準として大切な信託報酬の低いファンドTOP5を紹介します。また、参考情報として純資産と設定日も記載しておきます。
ファンド名 | ベンチマーク | おすすめ | 信託報酬 | 純資産(百万円) | 設定日 |
SBI・新興国株式インデックス・ファンド | FTSE・エマージング・インデックス | ★★ | 0.1948%程度 | 963 | 2017/12/6 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | ★★★★★ | 0.20412%以内 | 10,325 | 2017/7/31 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | ★★ | 0.20412%以内 | 701 | 2017/10/13 |
楽天・新興国株式インデックス・ファンド | FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス | ★★ | 0.2696%程度 | 936 | 2017/11/17 |
i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | ★ | 0.356% | 21 | 2018/1/12 |
なんと、一番古いファンドでも1年程度の歴史しかありません。低コストなファンドが一気に発売されたんですね。
現時点でのおすすめファンドは、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス一択です。
歴史はありませんが、100億円以上の規模があります。他はみな10億円以下ですから…、どーしてもFTSEのインデックスがいいっ!という人以外はeMAXIS Slimで良いかなと。
保有中の新興国株式インデックスファンド
私が保有している新興国株式インデックスファンドは以下2本です。
ファンド名 | ベンチマーク | おすすめ | 信託報酬 | 純資産(百万円) | 設定日 | 投資額(円) | 評価額(円) |
SMT 新興国株式インデックス・オープン | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | ★ | 0.648% | 19,224 | 2008/12/15 | 8,355,614 | 11,902,836 |
EXE-i新興国株式ファンド | FTSE・エマージング・インデックス | ★ | 0.3794%程度 | 8,699 | 2013/5/13 | 52,874 | 68,128 |
SMT 新興国株式インデックス・オープンは利益が積み上がっており、売却して他の低コストファンドに切り替えると税金をガッポリ取られてしまいますので、このまま保有することにしています。
TOP5で紹介したファンドが登場する前から新興国株式インデックスファンドに投資をしていたため、当時最も低コストだったSMT 新興国株式インデックス・オープンが主な投資対象となっています。
ただ、今は新興国株式への投資割合が高くなっているため、今年は積立を止めています。
EXE-i新興国株式ファンドは、個人型確定拠出年金でちょっとだけ買ったファンドです。今は買っていません。
今後積み立てていく先進国株式インデックスファンド
私の資産運用の中で、先進国株式に次ぐ投資割合を占めているのが新興国株式です。
私の資産のうち、21%を占めています。
ちょっと比率が高くなりすぎてしまったので、バランス調整のため今年は積立を止めています。
もしかしたら2019年も止めるかもしれませんが、積立を再開するとしたら選択するファンドは1つしかありません。
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」です。
今のところ、対抗馬となるファンドがありませんね。
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